緑内障とは?
緑内障は、眼圧によって、眼球の後ろにある視神経が圧迫されて障害を起こし、視野が狭くなっていく病気です。
視神経は一度障害を受けると残念ながら回復しません。
つまり、緑内障で失われた視野を治療で戻すことは今のところ不可能です。
したがって、出来る限り進行速度をゆっくりさせることが治療目的となります。
緑内障の検査
STEP1 眼圧検査
眼圧検査とは、房水という液体によって保たれている眼球内圧(眼圧)を測定する検査のことです。
眼圧は、健康な目でほぼ一定ですが、房水の生産量と流出量のバランスが崩れると変動が起こります。
緑内障を調べる際には必須の重要な検査です。
STEP2 眼底検査
眼底検査とは、瞳孔の奥にある眼底を、眼底カメラや眼底鏡という医療機器を用いて行う検査です。
レンズを通して状況観察し、眼底の血管、網膜、視神経を調べます。
緑内障を調べる際には、特に重要な検査のひとつです。
STEP3 隅角検査
この検査で、急性(閉塞隅角)緑内障を起こしやすい狭隅角かどうか、あるいはその程度を把握することができます。
また、隅角の状態を見ることで、レーザー治療での治療が必要かの判断も行います。
STEP4 視野検査
視野の異常をみることで緑内障を含め、多くの目の疾患が分かります。
緑内障では視神経の障害はゆっくりと起こり、視野も少しずつ狭くなっていくため、初期は自覚症状を感じることが殆どありません。
定期的に視野検査を行うことで、緑内障の進行具合を判断することができます。
緑内障の治療
- お薬での治療
- 主に目薬による点眼にて治療を行います。
ケースによっては内服薬を使用する場合もあります。 - レーザーでの治療
- 緑内障の種類によっては、レーザー治療をすることがあります。
医療機器は専用のレーザー光凝固装置を用いて行います。 - 手術
- お薬やレーザー治療で眼圧が下がらない場合、手術を行います。
その場合、帝京大学溝の口病院にて全身麻酔による手術を行います。